​摩衣

「私は今まで、皆さんを騙してアイドルになり、更生支援に携わってきました……
まずなによりもここで、私自身の罪を認めます」
「私はあの男に……花菱に、会社も、従業員のみんなも、何もかも奪われてしまったんです」
「お願い……全部、全部消して」


​所属－外山組の経営する裏風俗
出身地－東京
生年月日－1997年8月7日
身長－164cm
体重－45kg
血液型－B型
大切なもの－お金、太客
嫌いなもの－痛客
趣味と特技－SNSの更新、自撮り、長いネイルでも小銭をつまめる


花菱の下で「葛原寧々」を演じる女性。声帯を含めた全身整形を受けており、立ち居振る舞いや言動は葛原そのもの。外山と繋がっていながらキャバ嬢を装って「ヘルメス」で真島に近づく、偽者であることを知られながら真島を花菱から逃すなど、不可解な行動が多い。

その正体は2019年の東城会解散によって解体された東城会系村井組の組長の娘であり、本名は「村井舞」。幼い頃から「器量の悪い女に男の言うことを聞く以外の価値はない」という言葉を刷り込まれて父親の言いなりになっており、就職も東城会系のフロント企業に制限されていた。しかし東城会の解散によって職場がなくなり、また自身の給料を取り上げていた父親が蒸発したことで全てを失う。その後は繁華街を転々としたのち蒼天堀に流れ着き、キャバ嬢をしていたが、外山の策にハメられてフェイクポルノを拡散され、裏風俗で働くようになる。

本来は気立てがよく人に好かれる性格だが、裏風俗で働くようになってからは「所詮自分はヤクザの娘だ」と開き直り、客にライバル嬢を襲わせるなどの非合法な手口も利用して「夜の女王」と呼ばれるまでの売上を上げたが、自身を苦しめる「こんな人生を歩みたくなかった」という想いからは逃れられずにいた。そんな中で外山から葛原の替え玉役に見出され、「花菱牧生のもとで葛原寧々として生き、葛原寧々として死ぬ」ためにフロンティア・プロジェクトの陰謀に寄与することを決めた。

その後は全身整形と死に物狂いの努力によって「葛原寧々」に成り代わり、花菱と共にポートフロンティアの元暴たちを教え導く。花菱が葛原を始末しようとしていることは知っていたが、ヤクザへの怨恨を抱える身同士で通底し、忘れかけていた「人を親しく思う」感情も感じていた。しかしある時外山の真意が花菱を殺して花菱グループの金を手に入れることにあることを知り、それが達成されてしまえば自分は消されると悟る。直接花菱を助ける勇気を出すことができず、真島や護矢、葛原本人がポートフロンティアに隠された全ての陰謀を暴き、自身を外山のもとから解放してくれるように、外山の目を盗んでは折々で真島たちに協力するような行動を取っていた。

葛原たちがポートフロンティア侵入作戦を決行する頃には葛原の変装を解き、以前の自身に近い姿でポートフロンティアから逃げようとするが、月井に捕まり失敗。外山組組員たちによる暴行を受けたのち、葛原・真島の元に捨てられた。他人の人生を奪うことで希望を得ようとした自身の浅はかさを悔いるとともに、二人に外山を止めてほしいという願いを託し、意識を失った。

事件終息後は大道寺一派に保護され、社会復帰を目指している。