top of page

​葦野 徹

Toru Yoshino

toru.png

所属-人材派遣会社「マーキュリーデュオ」顧問弁護士
出身地-東京
生年月日-1951年5月15日
身長-170cm
体重-62kg
血液型-A型
大切なもの-手帳、腕時計
嫌いなもの-政治家、大雑把な人
趣味と特技-ゴルフ、日記をつけること、細かい作業

テーマフラワーは「アシ」。花言葉は「後悔」。センター分けの白髪にオーバル型の眼鏡。グレー系のスリーピーススーツを着る。一人称は「私」で丁寧語を使う。

人材派遣会社「マーキュリーデュオ」の顧問弁護士。法正大学法学部出身。自身の弁護士事務所の代表も務め、確かな実力の名士として知られる。物腰柔らかな老紳士だが、若い時分にさまざまなことを経験した苦労人でもあり、その言葉には含蓄がある。また士業とは別に、長い間犯罪者の更生支援に携わってきた。幅広い分野の知識を持つが、政治関係者からの依頼には一貫して乗らないというポリシーを持つ。

人生経験の深さから他者の言葉をしっかり傾聴できる一方で、とにかくマメな性格で几帳面。自作の手帳でのタスク管理と日記をつけることが日課であり、何に関しても整理整頓された状態を好む。時間を守らない人間はもってのほか。その性分が士業において活かされている反面、イレギュラーが起こった際には思考停止しがちで気が利かず、保守的な考え方に落ち着いてしまう。物事を順序良く進めることを好み、何か一つでも不安要素があるといつまでもそこに執心しがち。

元々は司法試験合格後に都内の弁護士事務所に所属し、駆け出し弁護士として働いていた。1978年(27歳)に都内の企業で働く女性と結婚し、順風満帆な日々を送っていたが、1980年(29歳)に事務所が突然廃業する憂き目にあい、妻が妊娠していたこともあって急遽次の所属先を探すことになる。そんな中以前の依頼人である政治家・月井尚人から個人的に土地売買サポートの依頼を受け、藁にも縋る思いで協力を承諾する。


業務自体は速やかに進行するも、土地の買い手である「月井の知り合い」が自分と直接コンタクトを取らないことを訝しんで独自の調査を重ねた結果、月井の知り合いの会社は実態のないペーパーカンパニーであることを知ってしまい、月井に口封じとして殺されかける。しかしそこに現れた寿造に助けられ、自身を「共犯者」とする寿造の提案に乗った月井によって依頼の真相を聞かされる。

自身が売買契約を成立させた「ある土地」は「墓場」と呼ばれる蒼天堀でもいわくつきの土地であり、現在政権を握る民自党幹部の息子が殺人事件を起こした場所であったこと、今回の依頼は近江連合が内部対立の種にもなっていた「墓場」を、情報を餌にして釣った政府に用意させたニセ企業との売買契約によって手放すための策略であること、政府は裏社会に顔の効く月井に一連の処理を依頼し、あろうことか工作資金まで工面して「墓場」に関する事実を抹消しようとしたことを知り狼狽するが、「幸福の最大化」を説く月井と寿造に何も言い返すことができないまま、口封じの金を受け取ってしまう。

以降は独立することを決め、依頼の報酬を利用して自身の事務所を開業し、妻とも第二子をもうけ表向きには普段通りの生活を送る。しかしそれは自らの言行から事件が露見する恐怖に裏打ちされたものであり、ストレスから酒量と夫婦間のトラブルが増えた結果、第一子の護矢を引き取り離婚することとなる。精神的に摩耗し、独力で子を育てねばならなくなったことで恐怖と自責の念が強まるなか偶然寿造と再会し、寿造の提案に乗って護矢を引き渡してしまう。

その後はより一層大きな後悔の念に苛まれ、士業で娘への養育費を支払うかたわら、せめてもの贖罪として犯罪者の更生支援に携わり、護矢が社会に戻ってこられる居場所を作ることを人生の至上目標としていた。またその過程でマーキュリーデュオを立ち上げた実娘の葛原と知り合い、素性を隠したまま顧問弁護士として支援していた。

マーキュリーデュオ大阪支部開設にあたっての土地購入にも携わるが、その土地がかつて自分の関わった「墓場」であると気づき、保身をやめ「墓場」の陰謀に終止符を打つことを決心する。表向きは契約を進める傍ら、独自の調査によって1980年の事件に関わった月井尚人の息子であり、白樺組をも利用して支配的な正義の実現を目論む月井桂の存在にたどり着くが、同じく葦野の素性を調べていた月井(桂)によって行動を読まれ、さらに護矢が月井(桂)の謀略に乗ったことで(月井の真意を知っており、護矢をかばおうとした琉衣によって)殺されてしまう。

 

自身の死によって葛原を一連の事件に巻き込むことになるが、生前自身の罪の意識を書き溜めていた手帳や家族四人で撮影した写真が遺留品として上がったことで、間接的に事件解決に寄与することとなった。事件終息後は葛原によって葬儀が挙行され、かつての妻の隣に葬られることとなった。


普通の人。自分自身に根差した明確な信念がなく、土壇場の勇気をようやく出しても時運に邪魔されてしまうような人。司法試験を通っていることから頭脳はむしろ明晰だが、それを保身に使ってしまうタイプ(もっともそれが一番人として一般的だと思う)。


また、普通であり続けたかった人。自らの観念を根底から覆すような体験(1980年の事件)が「普通」の自分の人生を壊すことに耐えられなかった。寿造の狂気にあてられた被害者であり、護矢をこの結末に至らしめた加害者でもある。


性格それ自体としては少し時代気質なおじいちゃん。離婚に際しての慰謝料と養育費はきちんと払っていたと思われる。柔らかく優しい雰囲気から女子生徒が寄ってくるが、いちいち話が細かく観念が古いので裏では敬遠される先生のイメージ。

フォロー

  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn

©2022 by Bosatsu Cupid。Wix.com で作成されました。

bottom of page